永田町で医療的ケア児勉強会に参加しました。

永田町で医療的ケア児勉強会に参加しました。

現在500名の小児患者を診ており、厚生労働省の政策策定にも関わられている医師の先生が講師でした。

日本は新生児救命率が世界一位となり、 500g未満だと厳しいと言われていた30年前と違い、今では200gの未熟児も生きていけるようになりました。

とても喜ばしいことだと思っています。

一方、医療の進歩により医療的ケア児は年々増え続け、親の負担や進学体制の不備に対し改善が求められてきました。

今日の勉強会では世間の感覚と医師目線での違いがよくわかりました。

医療が進歩しているにも関わらず、 リスクに対して慎重な学校。

そのため学習の機会が奪われているという問題や、 制度上、ヘルパーが医療的ケアを行うことができないため、看護師のいない学校では家族が常時付きっきりでなければならず家族に大きな負担がかかっている教育と福祉にまたがる問題など、 数多くの課題があります。

横浜市でも今年度から学校への看護師配置が始まりましたが、 先行している自治体では責任者が(医療関係者ではない)校長先生であることからマネジメント上の課題も発生しているようです。

また、1970年頃から新生児医療が格段に進歩したため、医療的ケア者は40代以下が多いと言われています。

今後は医療的ケア者の両親が高齢化することで、一層の介助負担の高まりや両親を亡くした医療的ケア者のフォロー体制など、 新しい課題が予測されます。

医療・教育・福祉をつなぐ視点を大切に引き続き取り組んで参ります。