党の地方議員向けフォーラムで、慶應義塾大学・井手英策先生の講演を伺いました。
「頼り合える社会」の構築に向けた分析とあるべき方向性が示されました。
中所得者層からの税収が貧困層に注がれ、痛税感が強く低所得者批判へ向かう日本。
低所得者は必要なサービスを受けるのをためらい、堂々と生きることのできない社会。
同じ国に暮らす人間を突き放し、見捨てる冷淡さがにじむ、自己責任という言葉。
自己責任という恐怖と脅迫の中で、 貯蓄率が格段に減少した1998年を境に、 40代、50代男性の自殺者数は圧倒的に増加しました。
低所得者と中所得者を分断するのではなく、 所得に限らず、必要な時に必要な支援が受けられる社会。
人生の危機や困難に一人一人で立ち向かわなければならず、越えられなかった時に自己責任と突き放されるのではなく、 同時代に日本に住む仲間として、痛みと喜びを分かち合い頼り合える、
こうした社会の実現を私も目指していきたいと強く思いました。